かちがわ大学日誌

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第18回かちがわ大学 by 八木
第18回目の「かちがわ大學」今回の講師は…、
破綻した夕張市に春日井市から派遣され、
この一年間、地域再生の先頭に立って活躍してきた
春日井市職員の神戸洋史さん。

財政破綻の現場リポートというショッキングなレジュメに沿っての
彼のこの一年の実体験の話は大変生々しいものだった。

石炭産業という当時の基幹産業に乗って我が世の春を謳歌していた夕張市が
国のエネルギー政策の転換や炭鉱事故による炭鉱の閉山によって
大きな方向転換を迫られる。
石炭に変わる企業誘致に奔走するがままならず
「炭鉱から観光へ」という大きな変革を模索する。
これが大きなシフトチェンジをもたらし
年間185万人が夕張に訪れるなど当初は大きな成功を収めた。
成功のモデルケースとして自治大臣表彰も受けたという。
夕張は国の施策をいち早くよりいれて忠実に実行してきた
いわば優等生の自治体だったのである。

ところがその後の国の大きな政策転換もあって
2007年には財政再建団体に指定されるに至る。

国策に翻弄されてきた夕張市の歴史は一特異な地方都市のことだけではなく、
どの都市でも起こりうる。(いや実際に起こっている)
国全体も夕張のような道を歩んでいるのではないかと、
他人事では済まされないなと考えさせられるものだった。

炭鉱が盛況の時は何でも炭鉱に依存していた住民。
閉鎖後はそんな住民の意識も全て背負ってしまった行政。
行政が何でもやってくれるという意識の呪縛みたいなものから
どうしても逃れなかったということも破綻の大きな要因でもあるだろう。

うちの町の財政は大丈夫か?と常に考える住民意識がこれからは必要。

夕張からの教訓として、国策に踊らされない強かさ、
自分たちの街は自分たちで考え、創造してゆく力が
今自治体に求められているとも…。

今回は神戸さんの話を通じて「自治」という言葉を
今一度考えさせられた二時間でした。


昨年の派遣当初は市の職員全体がネガティブだったという。
しかし、人間どん底に落ちれば後は上るだけである。
この3月に離任するときには一年前とは変わって明るく元気に…。
役所の職員の風土が変わった、
そして彼自身も大きな元気をこの一年で貰ったという。

外から見るほど住民は落ち込んでいない。
夕張を何とかしたいという機運は高まっているとも。

再生の鍵はリーダーシップ!
リーダーシップといえばまさに「人間力」である。

常に座右の銘にしていた言葉…、
・ お 驕らない
・ い 威張らない
・ あ 焦らない
・ く 腐らない
・ ま 負けない

日々是感謝
毎日毎日カレンダーに斜線を引き、今日一日に感謝をしたのだという。

「情熱は人から人に感染する!」
人を動かすのはメールでも文章でも命令でもなく、
それをどう深く思っているのかという「情熱」であると締めくくられた。

夕張で体験した貴重な経験をこの春日井市で大きく生かして欲しい。
今回も多くの気づきがありました。


余談ですが…、
今でこそ地域ブランドの筆頭格である「夕張メロン」ですが、
これは炭鉱の町への反骨で生まれてきたのだとか?
当初はなかなか売れなかったそうです。
炭鉱最盛期に夕張農協は破綻していると聞きました。
その後、様々な努力を続けて今や押しも押されぬ地域ブランドへ…。
なにか皮肉な感じですね。

文化



| - | 09:21 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
神戸さんの講演、よかったみたいですね。
夕張市の再建の様子を生で聞いてみたかったのですが...
かちがわ大学で都市計画やまちづくり系の講演がありましたら、
情報をお願いします。
| suzuken | 2009/06/09 8:50 AM |










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